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香辛料とは食品の調理のために用いる芳香性と刺激性を持った植物を香辛料と呼んでおります。語源はラテン語のSpicesです。香辛料の多くは、熱帯植物の種子、花、葉、樹皮等いろいろな部分が利用され、ヨーロッパその他の地域で古くから珍重されてきました。我が国では中国大陸の文化とともに渡来した香辛料が多く、明治維新後、西洋文化と共に西洋の香辛料が続々と入って来ましたが、一般家庭への普及は第2次世界大戦以降です。

近年は食生活の洋風化と食品の多様化の進展により、香辛料の利用の役割は非常に高くなり、香辛料そのものの特性を活用した商品開発も活発に行われています。香辛料の種類は100以上と言われ、食欲増進、疲労回復、消化吸収促進、強壮、殺菌など人の健康維持に非常に役立っています。

日本で流通している香辛料の栽培地域は大きく、熱帯〜亜熱帯地域(南アジア、中央アフリカ、ラテンアメリカ等)、亜熱帯〜温帯地域(アジア、アフリカ、ヨーロッパ、南北アメリカ)、温帯地域(アジア、ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカ)の3つに分かれます。
コショウ、クローブ、ナツメグ、カルダモン等は熱帯〜亜熱帯、とうがらし、ターメリック、ジンジャー等は亜熱帯〜温帯、クミン、コリアンダー等多くのシードスパイスやハーブは温帯で栽培されています。

このような香辛料は古くから世界的に流通されているのに係らず、今現在でも具体的な定義付けが世界的になされておらず、各国によりまちまちに香辛料が定義されているのが現状です。
今後の課題としては、「香辛料は何か」と世界的に統一定義づけがされる必要がありますが、全日本スパイス協会自主基準として、香辛料を次のように定義し、更にこれをスパイスとハーブの2種類に分類定義しております。
 





香辛料とは

香辛料とは植物体の一部で、植物の果実、果皮、花、蕾(つぼみ)、樹皮、茎、葉、種子、根、地下茎などであって、特有の香り、辛味、色調を有し、飲食物に香り付け、消臭、調味、着色等の目的で使用し、風味や美観をそえるものの総称であり、スパイスとハーブに大別されます。

スパイスとは

スパイスとは香辛料のうち、利用部位として茎と葉と花を除くものの総称です。

具体例
ニンニク、ショウガ、ごま(ごまの種子)、唐辛子、ホースラディシュ(西洋ワサビ)、マスタード(からし)、ケシノミ、ゆず、胡椒、ナツメグ、シナモン、パプリカ、カルダモン、クミン、サフラン、オールスパイス、クローブ、山椒、オレンジピール、ウイキョウ、カンゾウ、フェネグリーク、ディルシード、カショウ、ロングペパーなどです。
 
ハーブとは

ハーブとは香辛料のうち、茎と葉と花を利用するものの総称です。

具体例
クレソン、コリアンダーリーフ(こうさい)、紫蘇、セロリー、タラゴン、チャイブ、チャービル、ニラ、パセリ、マスタードグリーン(からしな)、ミョウガ、ヨモギ、バジル、オレガノ、ローズマリー、ペパーミント、サボリー、レモングラス、ワサビ葉、山椒の葉などです。




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